ホームページのファーストビューとは?その役割と重要性を解説します。
はじめに
聞いたことがなくても見ただけ、聞いただけで意味が分かってしまう言葉ってありますよね。その一つがファーストビューです。意味は分かったとしても、重要性まで理解されている方は多くないのではないでしょうか。
そこでこの記事ではファーストビューの重要性について解説します。
ファーストビューとは
最初にファーストビューの意味について改めておさらいしておきましょう。ファーストビューとは、ユーザーがWebページにアクセスした時に最初に表示される部分、スクロールせずに画面に表示される部分のことです。
人々は何を求めてホームページ来くるのか?そしてどう行動するのか?
ホームページのトップページに訪問する人のうち、あなたの会社や店舗のことをすでに知っているであれば、あなたの会社、店舗がどんなビジネスを展開していて、どんな商品、サービスを扱っているかある程度は知っています。しかし、そうではない方、つまりあなたの会社、店舗を知らない人があなたのホームページに訪問した場合、まずは自分が抱いている悩みや疑問を解消してくれるか、役に立つ情報を提供してくれるかを気にします。
ファーストビューとそこに添えられたメッセージを見て、その期待に応えてくれそうな感触があれば、スクロールして、読み進めてくれます。しかし、そうでないと判断されればブラウザバックされ、ほかのサイトを見に行ってしまい、あなたの会社や店舗で商品購入やサービス利用の候補にすら入れてもらえなくなります。
提供側からすると、スクロールした先や他のページに優れたコンテンツがある、と思うかもしれません。しかし多数の選択肢がある中で役に立つかどうか分からないサイトを時間をかけて念入りに調べるような行動はほとんどの人がとりません。
はじめて訪れたサイトを見て「この会社の従業員たちが汗水流して考え、作った商品、サービスがこの先にあるから、一言一句漏らさず、しっかり読み進め、商品理解を深め、できるだけ早期に購入しよう。」など、ほとんどのひとがやらないのです。
ファーストビューがなぜ重要か?
サイト訪問者は訪問先のサイトを開き、ファーストビューを見て、読み進めるかどうかの判断は3秒以内に行われるとされています。実際、コーポレートサイトの訪問者のおよそ半分は1回もスクロールすることなく、ブラウザバックしてしまうという調査もあるくらいです。
提供側からすると、すぐれた商品、サービスがある、あるいはコストパフォーマンスにも優れている、それを説明すればお客様は振り向いてくれると思っても、その説明までに到達するのは難しいということです。
それくらい、ファーストビューは重要なのです。
ファーストビューの設計に必要な視点とは
ここまでの説明から逆算すると、ファーストビューで訴求すべきことは「何のビジネスを展開しているか」、「何の商品、サービスの取り扱いがあるか」、「どういった方向を目指しているか」を示すことで早期の離脱を防ぐことができます。
「何のビジネスを展開しているか」、「何の商品、サービスの取り扱いがあるか」、「どういった方向を目指しているか」に関してはこのサイトはこういうものだ、ということを示すうえで重要です。一方で、自分が何者であるかだけでなく、それが訪問者の悩みや疑問を解決したり、欲望を満たしたりできるなど、いわゆる「顧客ニーズ」を満たすものであることも同様に必要です。つまり、「誰に」「何の」商品、サービスを提供するのか、ユーザーにはどんなメリットがあるのかを検討してファーストビューを設計する必要があります。
ファーストビューを設計する際のポイント
ここまでホームページにおけるファーストビューの重要性と、それを踏まえたうえでファーストビューを設計するときに必要な視点について説明してきました。ではより具体的にどうやってファーストビューを作れば良いのかについて説明します。ここでは実際にデザインを設計する制作会社向けと言うよりも、制作会社に制作を依頼する側の視点でポイントを挙げていきます。そのポイントとは以下のようなものになります。
- ファーストビューの情報量
- ターゲット層に合う画像選定
- 画像の大きさと画像内の対象物の大きさ
- 大枠のレイアウトとパーツ配置
- ユーザーを惹きつけるキャッチコピー
- ホームページ全体のデザインの一貫性や統一感
- スマホで見た時の配置やデザイン
ここでは個々のポイントの詳細な説明はやりませんが、この内容であればウェブの専門家でなくともできそうなものばかりではないでしょうか。見栄えをよくする方法は制作会社の方がやってくれます。ただ、その前の作業として、たとえば、使用する画像の候補を出したり、それを選定したりといったことや、画像に添えるキャッチコピーの作成は商品、サービスに一番思い入れのあるクライアント様ご自身がされた方がユーザーに直接刺さるものができます。
まとめ
この記事ではホームページにおいてどれだけファーストビューが重要かと言うことと、実際に設計するときにどのようなポイントに意識すべきかについて解説しました。
もしかしたら「ホームページを開いたらページをスクロールすることに慣れきっているのでトップページすら読まれないなんてあるはずない。」と思っていた方も多いかもしれませんが、記事中でも説明した通り、実際はスクロールしてくれる人は半分程度だったりします。
実際にホームページを制作されるときやリニューアルされるときは是非、この記事を参考にしてください。
合同会社中丸屋ではホームページ制作を行っています。ファーストビューの設計、デザインも行っています。この記事を読んだだけでは不安だ、自分がやろうとしていることは方向性として正しいのか分からない、と言う方がいらっしゃいましたら気軽にお問合せください。相談だけでも大歓迎です。
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