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ホームページにあるサイドバーのメリット、デメリットとは?

はじめに

サイドバーは一般的に、ホームページ上でコンテンツエリアと区別して画面の左右どちらか、または両方に設置されたエリアのことを指します。

サイドバーに関しては辞書的な意味は知っておくだけでなく、その設置意図や目的も含めて理解しておくことが重要です。この記事ではこれらの点について解説します。

サイドバーとは

サイドバーとはホームページのメインコンテンツの左右のエリアのことを指します。

構成としては上部と下部にヘッダー、フッター、中心にコンテンツがあり、コンテンツの両端に縦長で表示・操作できる領域がサイドバーになります。

コンテンツエリアと左端もしくは右端にサイドバーがある構成を2カラム、コンテンツエリア+両端にサイドバーがある構成を3カラムと呼びます。

多くの情報を扱っているサイトを訪れるユーザーにとっては情報迷子にならずに知りたい内容にたどりつくことができる便利なツールです。

サイト運営者にとってのサイドバーの目的とは

サイトの運営者にとってはどうなのでしょう。自身が運営しているサイトが何を目的にしているのか、ユーザー目線を重視するのかによってサイドバーの必要性は変わってきます。

サイドバーを設置すると以下のようなメリットが得られます。

メインコンテンツ以外のコンテンツも訴求できる

サイドバーを使えば、サイト訪問者にメインコンテンツの内容を確認してもらいながら、他の内容も見てもらえるようになります。

メインコンテンツでは、サイト訪問者が求めている情報をわかりやすく伝える必要があるため、基本的に不要な情報は削除します。しかし、読者を惑わすような内容でなければ、サイドバーに関連ページのバナーやお問合せフォームがあってもメインコンテンツの内容理解を邪魔しません。そのため、広告やプロフィールを掲載したり、人気記事やカテゴリーの一覧を表示したり、メインコンテンツと直接的に関係のない項目であっても自由に掲載できます。特に扱っているコンテンツの幅が広い、または情報量の多いサイトではサイドバーの有効性が際立ちます。

ユーザーの回遊性が向上する

一目で何のためのサイトか、自分が探している情報にたどり着けそうかわからなければサイト訪問者はすぐにブラウザバックしてしまいます。左側のサイドバーにメニューバーがあることで情報への手がかりを知らせることができます。また、右側のサイドバーでは関連したページのタイトル等を示すことでサイト訪問者の次の興味を引くことができ、長く自社のサイトに滞在してもらうことができます。そこで、サイドバーにカテゴリー一覧や、人気記事のランキング、メインコンテンツのターゲットが興味を示しそうな記事タイトルを掲載することで、メインコンテンツを読み終わった後、気になったページへの移動が可能となります。これによりユーザーの回遊性が向上します。

サイドバーがないサイトの場合、メインコンテンツから別のページに移動する場合はサイトの上部に設置されているグローバルナビや、サイト下部に存在する関連記事のリンクを利用するのが一般的です。しかし、これだけではサイト訪問者はページを移動する際に毎回上下どちらかに画面をスクロールしてリンクを探す必要があります。

しかし、サイドバーがあればユーザーはスクロールして別のページを探す手間が無くなり、ページ移動のハードルが大きく下がるため、回遊性の向上につながります。

サイト滞在時間が増加する

サイドバーには、ユーザーがサイトに滞在する時間を延ばす効果もあります。上記で述べた回遊率の向上と関連しますが、ユーザーが関連ページや気になった新たなページにアクセスしてくれるようになると、その分だけサイトに滞在する時間は延長されます。

滞在時間が長いということはサイト訪問者の評価が高いことを意味しますが、それがめぐりめぐって検索エンジンの評価も高まり、SEO対策の面からも効果が期待できます。そのため、サイドバーは大切なものと言えます。

最近ではTwitter、Facebook、InstagramといったSNSの利用率が高いことから口コミや評判などを書いてもらえるように、SNSとリンクしているサイトを目にするようになりましたが、サイドバーにSNSのアイコンを載せておくことで情報の拡散やシェアを促すことができます。

コンバージョン率が向上する

1カラムのサイトであれば、お問い合わせページや資料請求フォームへの誘導は、メインコンテンツの途中や、サイトの上部や下部のメニューに設置されている場合がほとんどです。そのため、ユーザーが「お問合せしたい」と思ったタイミングでお問合せ方法を探す作業が生まれます。

このとき、もし、お問い合わせページへのリンクが分かりづらいと、このサイトに来た人は関心を失ってしまいます。そこで、サイドバーにお問い合わせページや資料請求フォームへのリンクを常にメインコンテンツと並べて表示することでサイト訪問者は思い立ったタイミングでスムーズに問い合せができます。それによりコンバージョン率(閲覧したユーザーが商品購入、資料請求など収益に結び付く行動をすること)の向上が期待できます。

また、サイドバーを設置することで、メインコンテンツを見せながら目立つ形で副次的なコンテンツを見せられるため、ユーザビリティが向上します。

サイドバーを設置するデメリット

サイドバーには上に挙げたようなメリットがある反面

サイドバーを設置するとPC版では多くのメニューを表示可能となります。反面、細かく分けた方が分かりやすいだろうとメニュー項目を貼りすぎると、つぎのようなデメリットも生じさせます。

コンテンツの注目度が分散する可能性がある

サイドバーを活用すると、目移りしてメインコンテンツへの集中力を低下させてしまう恐れもあります。ページを見ている途中で、サイドバーに掲載されている情報や記事にユーザーの興味が移り、最後まで内容を確認してもらう前にメインコンテンツを離脱されてしまっては目標とする行動につながりません。

実際、サイドバーの存在を疑問視するサイト運営者もおり、サイドバーをなくしたブログも見られるようになりました。あれもこれもとサイドバーを設置すればサイトが煩雑で重要なポイントがわかりにくい、あるいは目移りしてコンテンツエリアに書かれている内容の理解の妨げにもなれば、逆効果です。

内容をしっかり確認してほしいコンテンツのページは、サイドバーの設計をしっかり行いましょう。

スマートフォンでの視認性が低下する

画面が小さいスマートフォンでは、サイドバーはかえって邪魔になります。スマホの画面は縦長の長方形が一般的なので、横長の長方形であるPC用の画面を意識してデザインされたサイドバーは、主張が激しくなってしまい、重要なメインコンテンツの視認性を下げてしまいます。

そのため、スマホ用画面を設計する際はサイドバーを下部に表示したり、非表示にしたり、あるいは表示項目を必要最低限に絞ってサイドバーを小さくするなどの検討が必要です。

画面内の情報量が増えすぎる

サイドバーの情報量を増やしすぎると、ユーザーに煩雑な印象を与えます。ユーザー導線を考慮せず、見せたい情報をすべて詰め込んだようなサイドバーは、ユーザーの視認性や回遊性を下げ、閲覧にストレスを感じさせてしまうためです。また、デザイン面の配慮も大切です。例えば、必要以上に派手な色使いやアニメーション、回転するスライダーなどはサイドバーの主張を激しくします。

シンプル過ぎると他にもある有益なページを見てもらえない、お問合せにつながらないことにもなります。一方でゴチャついた画面が好まれる業種もあります。自分のホームページで想定するターゲット層はどの程度であれば許容されるか、設計時には必ず検討し、必要な対策を講じましょう。

サイト訪問者が見たいページを巡回できるというサイト訪問者側の視点と、それぞれのページで目的の行動につなげるというサイト運営者側の視点の両方をバランスよく検討しましょう。

まとめ

この記事ではサイドバーの設置目的やメリットデメリットについて解説しました。特別な意図もなく他のサイトを真似して設置されているように見えるサイドバーですが、実は目的があって設置されていることをご説明しました。

ホームページの立ち上げやリニューアルではこの記事を参考に、サイドバーについて検討してみてください。

合同会社中丸屋ではホームページ制作を行っています。設計やデザインから行っていますので、これまで様々なウェブサイトのサイドバーの設計実績もございます。

検討される中で分からない点やどうしたらよいか迷われることがありましたら気軽にお問合せください。相談だけでも大歓迎いたします。

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