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サイトマップには2種類あること、知っていましたか?

sitemap

はじめに

サイトマップがどのようなものか多くの方がおよその内容を理解されています。しかし、実はサイトマップには2種類あることをご存じの方はそれほど多くないのではないでしょうか?

そこでこの記事ではこの2種類のサイトマップにはどのようなものがあり、違いは何かについて解説します。

サイトマップとは?

最初にサイトマップについて簡単におさらいしておきます。サイトマップとは、直訳すると「サイトの地図」ということになります。ホームページを訪問した人や検索エンジンに、このホームページにはどのようなページが存在するかを伝えるためものです。ホームページ全体の構成やコンテンツの内容が一覧で記載されています。

サイトマップは検索エンジンにもサイト訪問者にもホームページ全体の構成や探している情報の場所やコンテンツ内容を伝える「案内役」の役割を担っています。

Google が新しいページを見つけたり、古いページの更新をより迅速に特定したりといったことにも役立ちます。つまりサイトマップがあることがSEOで重要な役割を果たします。

ホームページ制作に携わらない方にとってこのような仕組みは専門的であるため、詳細を理解するのは非常に敷居が高いと思われがちです。

サイトマップの種類

サイトマップにはXMLサイトマップとHTMLサイトマップの 2 種類があります。

前者は検索エンジン クローラー用に設計された特定の形式で記述されたもので、後者は通常のページのように見え、ユーザーがホームページをナビゲートするものです。

この2つのタイプについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

XML サイトマップ

XML サイトマップは、Google などの検索エンジンで推奨されるサイトマップ形式です。

Googleなどの検索エンジンで検索結果に表示されるには、クローラーと呼ばれるロボットにサイトを認識してもらう必要があります。クローラーはインターネット上を巡回し続け、ホームページの情報を収集しているのです。XMLサイトマップを作成し送信すれば、クロール(クローラーの巡回)を促すことができます。逆に言えばホームページのインデックス作成とクロールにのみに使用され、ほとんどのケースでサイト訪問者がその存在を意識することはありません。

XMLサイトマップを作成することでサイトの存在を一度はGoogleに認識してもらえますのでホームページの立ち上げ時には作成することをおすすめします。これにより指名検索したときに検索上位に来る確率が高まります。高まります。

XMLサイトマップの狙い

良質なコンテンツが記載されたページを作成し、インデックス(検索エンジンにページが登録されること)されて検索結果に表示され、自然検索により流入数が増えるだろうと多くの方は期待します。しかし、実際にはなかなかそうはなりません。そこで、検索結果の上位に表示されるのを待つのではなく、検索エンジンに巡回を促してクロールを早められれば、その分、効果も早く出せるでしょう。XMLサイトマップが作成されたこと、あるいは更新されたことを検索エンジンに知らせることで検索結果へ反映される、つまり、SEO効果が期待できます。

いくら良質なページを作成しても、検索結果に表示されるまでは、流入が見込めません。Googleなどの検索エンジンで検索結果に表示されるには、クローラーと呼ばれるロボットにホームページの存在やページ追加の情報を認識してもらう必要があります。クローラーはインターネット上を巡回し続け、ホームページの情報を収集しているのです。

XMLサイトマップを作成し、検索エンジンに送信すれば、クロールのタイミングを早め、検索エンジンにインデックスされやすくなります。つまりクローラーがサイトを訪れるのを待つのではなく、巡回を促してコンテンツの中身を正しく理解してもらうことが可能です。

つまり、XMLサイトマップの作成はSEO対策に効果的です。良質なコンテンツを充実させ、利便性を良くしておくことがホームページ作りにおいては重要です。それと同じくらいXMLサイトマップを更新し、検索エンジンに知らせることが重要です。

HTMLサイトマップ

HTMLサイトマップはさまざまなページへのリンクが階層的に編成されたページです。すべてのページへのリンクを 1 か所で提供する一般的な方法でした。かつては「HTMLサイトマップ」が独立したページとして作成されていました。しかし、スマートフォンでの閲覧が一般となった現在では1ページ移動してさらに目的のページへ移動するのは時間がかかるためそのようなサイトを見かけることは少なくなりました。代わりにカテゴリーやその構造が分かるようフッター部分にサイトマップが設置されることが増えました。ナビゲーション的な役割を果たすため、サイト訪問者へホームページ内の回遊性が高まり、滞在時間が増えます。ホームページ内の滞在時間が長くなると検索エンジンから有益なサイトと認知されるため、検索上位に上がりやすくなります。

また、HTMLサイトマップを見ることで、このホームページにはどのようなページが存在するかを網羅的に認識できる、サイト訪問者にとって利便性が向上するため、分かりやすいサイトマップを表示しましょう。

HTMLサイトマップの狙い

訪問者にとって良いホームページとはどんなものでしょうか。この問いへの回答のひとつとして、サイト訪問者が求める情報にスムーズにたどり着けることが挙げられます。

HTMLサイトマップがあれば、サイト訪問者にサイトの構成をわかりやすく伝えることができ、その上、テキストリンクから欲しい情報へアクセスできます。サイト訪問者は欲しい情報をすぐに手に入れられるため、利便性の高いホームページだと認識します。つまり、HTMLサイトマップはサイトの利便性を向上させるのに効果的です。

利便性の高いホームページであれば、サイト内の回遊率(ユーザーが1度のアクセスで多くのページを閲覧する率)や滞在時間のアップも期待できるでしょう。

HTMLサイトマップが回遊率や滞在時間のアップにつながるのだとしたら、これは間接的にSEOにも効果的であるとも言えます。

また、これとは反対に、どこに情報があるのかわかりづらい、整備されていないサイトは、せっかくの訪問者も次のようなストレスを感じ、ブラウザバックしてしまうでしょう。

そうなると回遊率も低く、検索エンジンからの評価も低くなります。

とくにホームページの規模が大きくなるほど、ページ数が増えて、サイトの全体像が把握しづらくなるものです。HTMLサイトマップがあれば、サイト運営者はサイト全体の構成を把握できるので、重複ページや必要なページの漏れも発見しやすくなります。

自分たちでもHTMLサイトマップの案を作ろう

法人が運営する多くのホームページはそこへ来てもらうターゲット層や来た人にとってもらいたい行動があります。お問合せ、資料ダウンロード、会員登録、商品購入などです。

とってもらいたい行動をホームページへ入ってきた人にとってもらうためには、ターゲット層の設定、ターゲット層へ提供する情報の設定、行動に移してもらうための導線設計などが必要となります。つまり、HTMLサイトマップはこれらを積み上げた上での戦術となります。言い換えれば目的、戦略の先にある戦術と位置付けられます。HTMLサイトマップは小さな存在、役に立ちそうには見えない存在です。しかし、実際はホームページの目的の達成や、戦略全般に関わる内容で、目的を達成する上で重要な位置づけのものになります。

制作会社にお任せにするのではなく、社内でしっかり議論して、HTMLサイトマップをどのような見せ方にするのかなど、方向性を出されることをおすすめします。これをやっておくことで制作会社と話す場合にも脱線や漂流なく効率的に方向性を導き出すことができます。

また、公開後、ページ追加を繰り返していくうち、HTMLサイトマップの見直しの必要性を感じることもあるかもしれません。そのときは、HTMLサイトマップではなく、ホームページ全体の目的を見直しする局面に来ているということですので、むしろそちらの方に時間を費やす方が効果的です。

サイトマップはホームページ制作の土台となる大事なものです。

ここまで説明すると、サイトマップがホームページを構成するコンテンツを視覚化した骨組みであることがわかると思います。つまりこうした土台をしっかりと考え抜いたうえで制作作業をスタートさせないと、後工程すべてに影響を及ぼし、効果のでるホームページを持つことはできません。

ホームページで成果を上げるためにはこうした取り組みが必要です。

この記事では2種類のサイトマップについて説明しました。それぞれには異なる役割や目的があることがご理解いただけたでしょうか。制作会社の方と話をしていてどちらのことか分からなくなってしまったらこの記事をもう一度読みに来てください。HTMLサイトマップは十分な検討も必要です。目的に沿ったHTMLサイトマップになるよう、時間をかけて取り組みましょう。

合同会社中丸屋ではホームページ制作を行っています。もちろんサイトマップについての知見も多数ございます。もし、作業を進める中で分からない点など出てきましたら気軽にお問合せください。

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