ホームページのグローバルナビゲーションとは?
はじめに
グローバルナビゲーションとは、ホームページの全てのページに共通して設置されたリンクのことです。
多くの場合、ページ最上部に配置されます。
この記事では辞書的な意味の説明に加え、あまり知られてないグローバルナビゲーションの重要な役割を果たします。
グローバルナビゲーションとは?
グローバルナビゲーションのグローバルとは英語のglobalから来ていて、「全体の」や「全部の」といった意味があります。
ナビゲーションも英語のnavigateから来ているのですが、「道案内をする」や「進む方向を決める」といった意味があります。自動車のカーナビや船舶の航法などでも使われる言葉です。
ホームページにおいても、同じ意味合いで使われています。つまり、サイト訪問者にホームページ全体を見渡して道案内して、目当てのコンテンツに誘導をしていく目的として設置されています。
WordやExcelといったWindowsアプリケーションのメニューバーのようにメニューをボタン化し、バー状にまとめてデザインされています。
つまり、関連のあるページ同志がグループ化され、それが画面上部にメニュー表示されていて、一目でナビゲーション要素と分かるため、利便性や操作性に優れます。一方、ある程度の表示スペースが必要なため、スマートフォン用のページでは多くの場合、三本線のナビゲーションメニュー画面の開閉で表示されることが多いです。
Web関連には多いことではあるのですが、正式に名前が決まっているという訳ではなく、
- グローバルナビゲーション
- グローバルメニュー
- ヘッダーナビゲーション
- ヘッダーメニュー
- メインメニュー
というように様々な名前で呼ばれています。どれも同じものを指します。
PCで表示される場合はページ上部やサイドバー、もしくはページ下部に配置されることが多いです。
また、多くの場合、グローバルナビゲーションはどのページでも共通の形をしていますので、検索サイトなどからどのページに訪問しても、同じデザインのグローバルナビゲーションが目に入り、「あぁ、あの会社ね。」と安心感や信頼とともに認知を定着させることができます。
グローバルナビゲーションにはそのホームページの主要なコンテンツへのリンクがまとめられているので、サイトを見るユーザーにとっても全体における現在地が把握しやすく、迷うことなく「見たい」と思うページに誘導されやすくなります。
グローバルナビゲーションの役割
そもそもユーザーはなぜホームページに来てくれるのでしょうか?
それはホームページを見ることで、困った時の解決策や抱いている疑問の答えを知りたいのかもしれません。いずれにしても、探している情報があるはず、と期待しています。
しかし、せっかくホームページを訪問しても、その探している情報が見つからなかったらその訪問者は探すのを諦め、別のホームページへ探しに行ってしまいます。そして、このホームページは探している情報がない役に立たないもの、と認識されてしまいます。
そうならないために、ホームページに来た人を案内して、「探している情報」まで誘導しなければなりません。つまりナビゲーションが必要です。しかし、人が介在するのではなく、文字情報や画像情報のみで誘導する、これがグローバルナビゲーションの役割です。
また、グローバルナビゲーションは、利便性の向上にも一役買ってくれます。
グローバルナビゲーションが適切に誘導してくれるのであれば、サイト訪問者はサイト内を自由に移動できるということです。探している情報をストレスなく探し出すことができるので、利便性の向上が期待できるのです。
これは逆に言うとグローバルナビゲーションをデザインする際は、ユーザー視点でデザインすることが大切ということです。サイト訪問者が求めている情報がそのホームページにあったとしても、その情報にたどり着けないと、ユーザーからの評価は下がってしまいます。
そのため、良いコンテンツを作ることも重要ですが、サイト訪問者が求めている情報に適切に誘導できるようにしておくことがホームページ制作では求められます。
自分がそのサイトに訪問したと仮定して、
- 目的のページがどこにあるのか
- 現在自分がどのページにいるのか
- サイトの全体像を把握できるか
が理解できるナビゲーションになっているかを確認してみましょう。
ユーザーにとって分かりやすいナビゲーションになるよう、ページのグループ分けを意識してみてくださいね!
レストランのメニューも、「サラダ」「肉料理」「魚料理」「デザート」「飲み物」などある程度分類されていた方が選びやすいですから。
この分類、つまりナビゲーションメニューを作る上で重要な点が2つあります。
その一つ目はユーザーが目的とするコンテンツへできる限り3クリック以内でたどりつけるようにすることです。
それ以上かかってしまう場合、ユーザーはサイト内で迷子になりやすくなります。これはサイト訪問者にとってストレスになり、別のホームページに移動してしまう可能性が高くなります。
そのため、なるべく階層を少なくし、単純な構成にすることで、そのホームページ内でのユーザーの動きを最小限にするような設計にすることが大切です。
二つ目はグローバルナビゲーションのメニュー数を多くしすぎないということです。
グローバルナビゲーションのメニュー数が多すぎるとユーザーの混乱を招いたり、探したい情報をピンポイントで探したりしにくくなります。さらに、スマートフォン用のページの場合、メニューが画面に入りきらなくなります。
決まりはありませんが、メニュー数は7くらいまでに納まっていると大部分のサイト訪問者は迷う確率は低くなります。
階層を深くしないためにはメニュー数は増やした方が良いですが、増やし過ぎると今度は選ぶことができなくなってしまいます。また、閲覧している端末がパソコンであってもスマホであってもメニュー数が多いと画面上に入りきらなくなり、メニューボタンを押しにくくなってしまいます。そのことを踏まえてメニューやメニュー数は決めましょう。
その意味においても、グローバルナビゲーションはサイト訪問者にとって分かりやすい、使いやすいサイトをつくるためにとても重要であると言えます。分かりやすい、使いやすいサイトであれば関連するページへのアクセスも容易となる、つまり、興味のある様々な情報に容易に触れることができるのでサイト訪問者からの評価も高まります。さらに回遊性が高まり、滞在時間が増えることで検索エンジンからの評価も高まります。
よって、SEOの観点からも、十分な検討を行った上で設計することが望ましいと言えます。
このようにグローバルナビゲーションはホームページ制作の重要ポイントのひとつと言えます。
まとめ
この記事ではグローバルナビゲーションの辞書的な意味の説明と、文字通り誘導、案内するために意識すべきことについて説明しました。
制作会社にホームページの制作を依頼されるときの参考にしてください。
そうは言っても知らないことも多く、どうやっていいのか分からないんだよ、と言う方もいらっしゃると思います。合同会社中丸屋でもホームページ制作の基本的な内容からご説明させていただくことを得意としています。相談だけでも結構ですので、グローバルナビゲーションの設計で悩まれている方がいらっしゃいましたらご相談ください。
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