ホームページの制作会社の分類
はじめに
ホームページの制作会社って本当にたくさんあって、どこを選べばよいか悩みますよね?
そこでこの記事では何を軸にホームページの制作会社を選べばよいか解説します。
ホームページの制作会社って何が違う?
インターネット上ではあまり語られないのですが、ホームページの制作会社(以下、制作会社)はいくつかに分類できます。まずはそのことについて説明します。
制作会社はホームページ制作のみをやっている会社と別に事業を持っている会社の2つに大きく分類されます。
ホームページ制作のみをやっている会社はさらに士業、医療、美容などの専門分野を持っている会社と、専門分野を持たず、幅広くやっています、速く作ります、安く作りますといった会社に分類されます。
一方、ホームページ制作とは別に事業を持っている会社はホームページ制作の他にSEOやSNS運用代行などマーケティングもやる会社、類似技術を用いた業務アプリ、スマホアプリなどシステム開発を行っている会社、広告と言う類似業界である紙媒体、あるいは動画制作などクリエイティブが求められる事業を行っている会社に分類されます。
つまり、ひとくくりに「制作会社」と言ってしまいますが、実は大きくこの5つに分類されます。
制作会社を選ぶ際はこの特徴を理解し、自社の課題解決が期待できるか考えて選ぶことが重要です。価格ばかりに目が行き、制作会社を選定しても、ないものねだりになりかねません。
ここである工務店を例に考えてみます。
制作会社を探し始める前の状況は以下のようだったとします。
自社のビジネスはすでに自社のことを知っているか、口コミで知っている
ホームページへのアクセスは工務店のことを知っている方の直接検索または直接入力が大部分
SEOやSNS経由でのアクセスはそれほど依存度が大きくない。今後の期待値も低い。
ホームページの制作から時間も経過し、写真やデザインが古くなっている
目的「ホームページを活用して売り上げを向上させたい」
戦略「ホームページから工務店や実績に好印象を持ってもらい受注につなげたい。」
戦術「古くなった写真を一新し、時流に合ったデザインにする」
このような状況にある工務店がマーケティングに強みを持つ制作会社に依頼しても本来不要なはずのSEOやSNS運用代行を推す提案ばかりされることになります。しかもデザイン(クリエイティブ)に強い会社よりも安い価格を提案してきた場合、あなたが工務店のホームページ担当ならどちらを選びますか?
前者を選んでしまうと、のちに騙された、口車に乗せられた、ボッたくられたと愚痴を言う羽目になります。あるいは成果が出ないことを上司や関係部門から指摘される可能性もあります。まずは大枠の分類で間違いのない選択をすることが重要です。
まとめると制作会社はつぎの5つに分類できます。
業種・業界特化型の制作会社
安くて速いことが特徴の制作会社
マーケティングもできる制作会社
デザインに強い制作会社
システム開発も対応できる制作会社
制作会社を選ぶときはまずはこの5つの分類から自社の目的達成のための戦術を提案してくれそうな分類を選ぶ必要があります。
制作会社の選定手順
つぎに具体的に制作会社を選ぶ際の手順や考え方を解説します。
制作会社の選定は以下の手順で行うのが良いです。
自社の最重要課題は何か明確にする
上の5つの分類の中で先ほど挙げた自社の課題解決に適切なタイプを決める
決めたタイプの中からインターネットで候補を5~6社ピックアップする
商談する会社を2~3社に絞り込む
各社と商談して良さそうな1社を選定する
5~6社から2~3社に絞り込む過程でメール等を使用して調査を行うのも良い方法と言えます。スペック的なものも重視する必要がありますが、制作会社担当者の人間性も重要です。
選外にすべき制作会社の特徴
上から目線
ホームページ上ではキレイなことが書かれているにもかかわらず、実際のやり取りでは上から目線で接してくる、メールの返信が遅い、聞いている質問に対してまっすぐな回答が返ってこない、質問に質問で返されるなどの声をしばしば聞きます。クライアント様の担当者が合わないと思った制作会社は切ってしまった方が良いです。
質問に質問で返す
また、ざっくりとした費用感、スケジュール感を聞きたいだけなのに、「あれはどういうご予定ですか。」「これはどうするおつもりですか」と、質問に対して質問で返し、挙句、詳細な情報を提供していただかないと見積もれません、などと言われることがあると聞きます。100万円か200万円か、その費用感を調べたい段階で細かなことは決まっていませんし、決めるにはその制作会社のためだけの準備が必要となります。このタぷの営業マンは自分で回答、判断できないため、開発部門に確認しなければならないのですが、開発部門からあれも聞いて来い、これも聞いて来いと言われるがままになっている可能性が高いです。もしかしたら良い提案をしてくれるのかもしれませんが、検討を進行する妨げになります。制作が始まってからも伝書鳩のように制作会社の開発とご依頼者様のいうことを伝える役割しか果たしてくれないので、意図が伝わらないとき、非常にストレスです。残念ですがこのような制作会社は候補から外しましょう。
意味なく会いたがる
まだ調査段階、情報収集段階であるにも関わらず意味もなく会いたがる、打合せしたがるというやりかたの営業マンもいます。今やモダンなビジネススタイルではありません。このような営業は人の時間を奪うタイプです。契約後に放置されるか、繰り返し時間を奪われるかになります。何かの価値を提供したうえで会うようにしましょう、お客様の時間も自分の時間も大事にしましょう、と教育を受けているはずです。にもかかわらず、このような営業をかけてくる会社はご依頼者様の損得を考えず自社都合を推してきます。このような営業も早々に候補から外した方が無難です。
また、ホームページに限らず営業とのやり取りの中で「間違った回答ではないけど何か違うなぁ。」と契約前に引っかかりを覚えた業者は、契約後も大小の認識の食い違いなどでトラブルを引き起こし、表向きには見えないコストが発生します。魅力的に思える制作会社であってもバッサリ切ってしまいましょう。
ある程度絞り込めたら上司や「神の声」を発する人にも報告、相談しましょう。思わぬアドバイスをもらえたりしますし、後々、選定をひっくり返されたり、勝手に決めたことを咎められるリスクもなくなります。
色々なところで語られることですが、たくさんの選択肢を与えられると悩みすぎて決められない、ということに陥ってしまいがちです。適切な数の選択肢の中から選べるようマイルストーンを設けて絞り込んでいきましょう。
ホームページの制作会社を選ぶ担当者は普段、営業をかけることも、かけられることも慣れていない方が多いです。そのような方は、心残りを抱きつつ絞り込んでいくことにためらいを感じることもあるかもしれません。しかし、ビジネスやプロジェクトを前進するためには避けられないと腹を決めて、選定されるのをおすすめします。
まとめ
この記事ではホームページの制作会社の分類とその特徴を解説しました。また、それと関連して、避けるべき制作会社についてもお話ししました。
みなさんがホームページの制作会社を選ぶ際の参考にしていただければと思います。
それでもどういう制作会社を選べばよいか分からない、どこが自社に合っているのか分からないという方もいらっしゃると思います。合同会社中丸屋もホームページ制作を行っていますので、選ぶための考え方や軸をお伝えさせていただきます。お気軽にご相談ください。
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